4 おっさん風味の2ちゃんねる
そうしたレスの数々を読んでいるうちに、いわゆるインターネットに集う若者たち、というイメージを修正せざるを得なくなりました。実際のところ、2ちゃんねらーには、40代、50代の人が多いのだそうです。
スピノザは、もうすぐ還暦になりますが、スピノザより年が上らしい人もちらほら見受けられました。最近知ったのですが、なんと学徒出陣で兵隊に行かれた、という方までいらっしゃいます。
この過程で、スピノザは日教組の罪悪を知り、結局、最終的には組合から脱退する道を選びました。拉致被害者家族の手前、もうこれ以上組合に留まることは出来ないと思ったのです。
話が先走りました。拉致発覚はまだ先のことです。ハングル板のことに戻ります。
そこには、コリアンについて、実によく知っている人たちが集っていました。いろんな人がいました。
電気技師、プログラマー、言語学者、韓国で数十の企業を興した企業家、中にはお坊さんまでいました。年齢層も様々です。
共通しているのは、みんな、長年韓国人と関係を持っていて韓国文化に精通していること。そして、それにも関わらず韓国が嫌いなことでした。
そこでこんな言葉を知りました。
知れば知るほど、嫌いになる国。
私は、差別と朝鮮人がとても嫌いだ。と。
そこには、たくさんのサッカーファンがいました。そういうスレッドで、いわゆるテコンドーサッカーの写真を見ました。韓国人選手が、ボールがないところで、相手の頭にキックを入れているんですね。(写真1参照)
(写真1)
これは、ちょっとしたラフプレーなどではありません。本来なら、一発でレッドカード。退場でしょう。でもそうならなかったことに、ハングル板の住人たちは怒っていました。
要するに、審判が買収されているのだ、とハングル板の住人たちは主張しているのでした。
しかも、このキックを放ったイ・チョンスという選手が、あれは故意だったと、2002年8月12日に、韓国のラジオで告白したというのです。
さらに、「音攻」という言葉も知りました。これは、敵チームが寝ているホテル前で、鉦や太鼓で大騒ぎをし、相手を睡眠不足に追い込む、という攻撃です。
韓国のサポーター、レッドデビルズが、それをやったことは、朝鮮日報に書いてありました。
スピノザが最初に読んだ、2002年の分は、さすがにリンクが切れています。でも、2006年にも、わざわざドイツまで遠征してやっています。(これも、リンクが切れてしまったみたいです)。
これを誇らしい応援文化、として自慢げに新聞記事にする感覚が、ちょっと信じられませんでした。
ハングル板に書かれていることが本当なら、ミステリ作家たちが、韓国のサッカーが汚い、といって騒ぐのも合点が行きます。
いや、それ以上に、ハングル板の言う、知れば知るほど嫌いになる国、という言葉も納得できます。
しかし、スピノザは、古い人間です。やはり、ネットの情報だけでは不安です。
活字で読みたい。
そう思いました。