20 孤独地獄のウリ
そういうコリアンの孤独を、逆説的に照射するのが、ウリ同士の韓国人が見せる一種不気味なまでの馴れ馴れしさです。
韓国人は、つい最近まで一人で外食する、ということがありませんでした。必ず友人知人と食事に行きました。日本人が、一人で食堂に入ると、独りぼっちだなんて、なんと可哀想な、と同情されたそうです。
ウリになってしまった韓国人が、自我溶融し、なんかキングスライムみたいにネバネバとくっつき合ってしまうことを表す、こんなエピソードがあります。
つい先日に読んだはずのエピソードなのに、当該の本が見つけられません。あちこちひっくり返して、汗だくになってしまったのですが……。年は取りたくないものです(苦笑)。でも、読んだ記憶は鮮やかです。
男でも、連れション、ということを良くやります。女性も、仲良し同士、一緒にお手洗いに立つことが多いようです。
さて、日本人女性のDさんが、韓国でトイレに行ったのです。あいにくと、個室には先客がいました。そこで待つことしばし。ドアの鍵が、カチャリと鳴りました。あ、出てくるな、とDさんは思いました。
そして、Dさんは目を剥きました。
なんと、その個室からは、四人のうら若きアガシ(お嬢さん)がゾロゾロと出てきたのです。一緒に個室に入って、代わりばんこにおしっこをしていたのですね。
ちょっと信じられない話ですが。
いくら仲のいい友達同士でも、この馴れ馴れしさは異常です。
スピノザは、このエピソードに、かえって韓国人同士の、深い亀裂≠見出します。
怖いのでしょう。独りになるのが。だから、絶えずベタベタし合って、相手との絆を常に確認しないと不安なのですね。