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17 ホワイトカラーとブルーカラー

 この、相手の立場、年の上下、身分などに拘るのは、先にも書きましたように、朝鮮民族独特の感性です。もちろん、日本でも同じようなことは起こり得ますが、朝鮮民族の場合、程度が違うのです。
 先生、教師という身分は、朝鮮儒教の影響もあり、ソンセンニム(先生様)などと呼ばれて大変尊ばれます。
 逆に、ブルーカラーの技術者などは、卑しい身分として蔑まれます。
 ですから、例の田中耕一さんがノーベル賞を受賞し、作業着姿で記者会見を行ったときは、韓国中に衝撃が走ったようです。
 作業着を着るブルーカラーが、ノーベル賞だなんて!
 しかも、韓国人が名前を知らない、東北大、などという田舎大学出が、と思ったんだそうです。東北大が、ソウル大学なんかよりレベルが高いことなんて知らないんですね。
 まったく、おかしな人たちです。
 さて、こうして、紙切れ一枚の言い訳がきました。
 スピノザは、それでも、金両基がちゃんとスピノザの手紙を読む≠アとを期待して、再度手紙を出しました。1月31日まで、いわゆる〈幼女誘拐強姦〉としての従軍慰安婦についての、議論の余地のない証拠を提示するように求めたのです。期限を延ばしたんですね。
 まあ、この期におよんで、スピノザは、まだ金両基の良心に若干の望みをかけていたわけです。
 日本人らしい甘さだと思います。
 さらにスピノザはその手紙に、金両基のリクエストに応えて、

 川崎時代の勤務校、故郷の田舎に帰ってからの勤務校を全て、

 包み隠さず書いておきました。
 で、返事は来たでしょうか?
 いえいえ、とうとう返事はきませんでした。
 人には、「お前の職業が信用できないから、勤務校を教えろ」と強要しておきながら、いざスピノザがそれを隠さず書くと、立場が悪くなった、とばかりにドロンを決め込む。
 こういう輩を、卑怯者≠ニ言わずして、何と呼べばいいのでしょう。
 この、いかにもコリアンらしい卑劣な態度には、やはり腹が立ちます。
 この逃げ足の早さは、ハングル板に出没するホロン部とそっくりです。
 ホロン部というのは、ハングル板にいる、日本人に論戦を挑んできては、立場が悪くなると勝利宣言≠して逃げ出す在日コリアンのことです。
「日本は滅茶苦茶にホロン部(滅ぶ、と書きたかったらしい)」
 というタイプミスから生まれた言葉です。
 そのあまりの幼さから、朝鮮学校の部活動ではないか、などと冗談交じりで言われていました。
 ところが、ある日朝鮮総連にガサ入れが入り、パソコンなどが押収されると、おやおや、ホロン部の書き込みが一斉にパタリ、と無くなったのですね。
 みんな呆れかえりました。


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