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8 小中華・朝鮮

 韓国、と言うより李氏朝鮮は、中国に近いことから、中国の中華思想に過剰適応してしまったという過去を持ちます。明を中華の中心とし、自らはその一の子分として悦にいる。つまり自分は中華の一番偉い子分だとして威張るわけです。
 なんかジャイアンとスネ夫みたいですね。(もっとも、朝貢国の序列では、琉球よりも位が低かったそうですが)。
 でも、明が蛮族(オランケ)であるはずの女真族=満州族の清に滅ぼされると、清にしっぽを振って、「大清国属高麗国旗」なる旗を押し立てて満足げにしている。(写真4)

(写真4)

 朝鮮王仁祖が、清の第二代皇帝ホンタイジに三跪九叩頭の礼をしているレリーフまであります。(写真5三田渡碑)

(写真5)

 でも陰では、明に代わる小中華として、本来の中華であった明の暦を奉じる、などという二面性を見せます。暦を奉じる、というのは、古代からの重要な政治的パフォーマンスでした。

――彼ら(李朝)は内々の文書の日付には清の年号を用いず、「崇禎」という明の最後の皇帝・毅宗の年号を用いたりした。宗主国の歴を受け、その年号を用いるのは、臣属国の臣従の証になるものだが、彼らは清の年号を自分たちの間では否定することによって夷狄には心服せぬという意志を確認し合ったわけである。(角度を変えて言えば、彼らの屈辱は、そうした心理的処理で癒される程度のものだったのだ)。――
(田中明著「物語 韓国人」文藝春秋p153)

 コリアンは、よく日本人の本音と建て前を、わかりにくいと言います。そして、自分たちは本音だけで生きているとも。
 でも、それは違います。
 真っ赤な嘘です。
 コリアンにも、ちゃんと二面性があるんです。昼は反日、夜は親日、とか上半身は反日、下半身は親日、などという言葉をよく聞きます。
 政治の世界もそうです。韓国の現代政治には、三金、と呼ばれる政治家がいました。金泳三、金大中、金鍾泌の三人です。ややこしいので、それぞれ金泳三がYS、金大中がDJ、金鍾泌がJPと称されました。このうち、金泳三と金大中は、ご存知の通り大統領になりました。
 さて、金鍾泌は、大統領にこそなりませんでしたが、実は韓国にとってはある意味で大統領より重要な役割を果たしました。
 それは、歴代の大統領たちが、表で勇ましい反日発言をし、国民を鼓舞して喝采を浴びているときに、裏で森喜朗元首相など、自民党の親韓派に土下座をし、俺の顔に免じて馬鹿大統領は許してやって欲しい、と懇願する役です。
 この、金鍾泌というパイプがあったからこそ、韓国は堂々と反日しながら、日本と経済的には良好な関係を築けたわけです。
 そういう関係があったから、日本から資金面でも、技術面でも有利な援助が引き出せたのです。その日本の援助があったからこそ、韓国はここまで発展できたのです。
 もし、日本、アメリカの援助がなかったら……。
 そうです。韓国は、今の北朝鮮と本当の双子≠ノなっていたでしょう。
 今の韓国には、こういう金鍾泌のようなパイプはありません。

 日本語が話せないことを自慢とする盧武鉉前大統領が、親日派をことごとく粛正してしまったからです。


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