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5 またもや教科書の嘘

 さて、スピノザは、青山里大捷、なる事件を知りませんでした。
 それもそのはずです。
 確かに、青山里で戦闘は行われました。
 でもね……。
 でも、実際は日本側の戦死者は、11名のみです。しかも、将校の戦死者はいません。
 韓国の教科書に書いてあるような、華々しい戦果を、自称%ニ立軍はあげることができませんでした。
 ことほど左様に、コリアンの抵抗運動は、しょぼいものだったのです。
 そもそも、この独立軍なる者は、要するに山賊なんですね。近隣の村々を、親日派の村だという名目で襲い、略奪、乱暴、狼藉の限りを尽くした連中です。もちろん、正規軍ではありません。
 こんな小規模の戦闘が、教科書に載るはずもありません。
 スピノザが知らないのも、道理です。
 え! じゃあ、加納連隊長は?
 はい、加納連隊長に該当する人物は、騎兵第27連隊の加納信暉大佐のみですが、加納大佐は1922年まで連隊長を務めていたことが判明しています。1920年に亡くなっているはずがありません。
 また、戦死者数も、靖国神社の合祀名簿によって裏付けられています。
 悪辣な「NAVER総督府」有志が、見つけ出したそうです。
 え?
 じゃあ、韓国の教科書が、嘘だってこと?
 そんな馬鹿な!

 そうです。

 韓国の教科書も、徐京植の書いたことも、真っ赤な嘘です。
 以下のURLのブログに飛びますと、元史料の写真の一部≠ェ載っています。昔の、元史料ですので、読みにくいですが。
http://www.geocities.jp/nobuo_shoudoshima/aoyamasato.html
 場合によっては、「青山里戦闘の真実( 「朝鮮独立運動之血史」の嘘)」で検索した方が早いかも知れません。
 以下が、ブログ主がまとめてくれた、おおよその内容です。
「10月21日、安川少佐の選抜歩兵1中隊が、賊の昨晩の宿営地を発見。更に進み射撃を受ける。30分程度交戦。賊は老嶺の奧に逃げる。(日本損害:死者 兵卒4名、負傷 下士官1名、兵卒2名 賊損害:死体16を遺棄)」(もちろん、これは史料の一部です)。
 この嘘のネタ元は、朴殷植なる人物が書いた「朝鮮独立運動之血史」(原題は「韓国独立運動之血史」)という本です。
「朝鮮独立運動の血史」という題名で、平凡社から訳出されています。
「青山里の戦闘」については、下巻p86に書いてあります。
 この本は、3・1独立運動の際の、日本による弾圧も、誇大に記述している本です。(上巻p145から延々と書いてあります)。
 まさに民族の悲劇≠、大々的に歌い上げているわけです。
 朴殷植自身は、この本を書いたとき、上海にいました。大韓民国臨時政府なるでっち上げ政府の大統領までやっていたのです。
 彼らは、哀れ、資金稼ぎにエロ本を売っていたそうです。
 ですから、青山里の戦闘や、3・1独立運動について、直接見聞できたはずがありません。
 そこで、伝聞のみに基づいて妄想を膨らませ、嘘八百を書き連ねたのが、この「朝鮮独立運動之血史」なのです。
 こんな形でしか〈民族の悲劇〉を描けないんですね。「ポーランド・レクイエム」とは偉い違いです。
 ところが、韓国の歴史学会は、この出鱈目な本を、ちゃんとした史料として扱っているようなんですね。だからこそ、教科書にも載っている。
 朴殷植なんて、小学校の教科書では、写真入りで紹介されてさえいます。前掲教科書のp142です。
 もちろん、こんなものに史料的価値はない、と主張するまともな学者もいるようです。でも、朝鮮では、まともな声は、声の大きなとんでもにかき消されてしまうんですね。
 徐京植も、この本を信じ込んでいるわけです。
 ま、この「朝鮮独立運動之血史」と、「朝鮮人強制連行の記録」は、〈とんでも本〉という点では、双璧をなします。
 スピノザは、直接は目撃していませんが、前に出てきたNAVERのEnjoy Koreaで、この「青山里大捷」を史実と信ずる韓国人たちが、勢い込んで攻め込んできたのだそうです。
 で、日本側、中でも「NAVER総督府」に巣くう悪辣・非道なチョッパリ共に、靖国神社の合祀名簿や、加納信暉大佐が、ずっと生きていて連隊長を務めていた記録やらを持ち出されて、
 大量虐殺
 されたそうです。
 この辺も「NAVER総督府」で読むとなかなか面白いです。
 いやはや。それにしても、一国の歴史教科書が、いくらお国自慢をしたいからって、史実に基づかない捏造をしていたんではねえ。
 全く、お話しになりません。
 呆れたものです。
 でも、そんな話はまだまだ続きます。


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