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7 そしてしかみ像と民族(ミンジョク)の誇り

 で、こういうことは隠すのが朝鮮人です。(ここが、歴史に向き合えない、とスピノザが思うゆえんです。徳川家康みたいに、武田信玄にボロ負けした自分のみっともない姿を、しかみ像≠ノ描かせ、後の戒めとした、なんて器量はないんですね)。
 日清戦争で清が敗れると、たちまちこの碑は地中に埋められてしまいます。
 ところが、日韓併合の時に掘り出されます。で日本の敗戦で、また埋められたり、そうかと思うと、洪水で顔を出したりと、なかなかに波瀾万丈な運命をたどります。今はロッテワールドの裏手にあるそうですが、まだまだこの先の運命は予断を許しません。
 でも、そんなことはお構いなしに、おじいさんは言います。

――そう。それでも、今日われわれが世界に誇る文化の花を咲かせたし、他の国にも教えてやったんじゃ。――p6

 出ましたね。
「教えてやった」
 韓国人の場合、こういう虚勢を張る態度が改まらない限り、彼らが切望して止まない、「先進国」への仲間入りは不可能だと思います。
「他の国」って、日本のことですよね。それ以外の国は、視野に入っていない。どんだけ日本に粘着するんだか。
 で、問題は「世界に誇る文化」
 これですね。
 さて、朝鮮、韓国に、世界に誇れる文化って、何かありましたっけ?
 多分、韓国人は、ここで世界一合理的な文字と言われる(というか、そう自称している)ハングルを真っ先にあげると思います。
 なにしろ、ウィキによると、ハングルは「民族の誇り」だそうですから。
 でも、ハングルの起源って、色んな説はありますが、パスパ文字などの、先行する文字から影響を受けている、という説が有力です。
 どうも、韓国人が自慢するほどの、独創性はなさそうです。
 第一、ハングルは、昔は、諺文(おんもん・オンムン)と呼ばれて、女、子供のための文字として蔑まれていました。
 科挙を受ける両班は、公式文書も、私的文書も、主に漢文を用いていました。
 そんなわけで、ハングルには地方ごとに、少しずつ方言のような異同がありました。
 それを、整理して、韓国人共有の文字としたのは、なんと、あの悪辣・非道な日帝≠セったんですね。
 うーむ、さすが日帝。
 やることが汚い。
 女、子供の文字を、大の男にまで使わせるとは!
 で、ハングル以外には?
 キムチ?
 いや、確かに民族のソウル・フードでしょうけど、漬け物を文化と言われても……。
 他には?
 まあ、韓国人は、日本に漢字や儒教、そして仏教を伝えたことを誇りたがりますが……。
 漢字や儒教は中国起源だし、仏教はインド起源だし。
 朝鮮は、ただのストローに過ぎませんからねえ。
 本当に、韓国独自の文化って、なんなんでしょうね?
 一応新羅時代の仏教僧には、元暁、という高僧がいます。
 でも、彼について本格的な論文を書いたのは、中国人の金勲が最初なんですね。
「元暁佛学思想研究」大阪経済法科大学出版部。という本です。
 元暁は、まさに日中韓の仏教に影響を与えています。こういうユニークな高僧の研究は、ちゃんとしないんですね。
 どうしてなんでしょう?
 未だに、儒教の呪縛から逃れていないのかな?
 それにしても、たった二行に、これだけ突っ込みどころがある発言というのも、なかなかに珍しい。


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