11 ハーモニーについて
48ってくらいですから、ビデオではたくさんの少女たちが歌っています。
ユニゾンの中に、時折ハモる部分もある。
でも、基本はユニゾンで歌っています。
特に、カチューシャの方は、相当の人数で歌っているように聞こえます。ポニーテールの方は、選抜メンバーかな?
で、実は、ユニゾン(斉唱)って難しいんです。
合唱団の実力は、ユニゾンで分かります。
声の質も、音程も、綺麗に揃っていないと、ユニゾンにはなりません。四十八人でそういう歌い方をするためには、かなりのトレーニングを必要とします。トレーナーも、大変です。
メロディーを、斉唱するだけなら簡単だろう、なんて言う人がいるとしたら、それは素人です。(ま、多分四十八人全員で歌っているのではないと思いますが。もし全員で歌っているのなら、脱帽もんです)。
今、スピノザは全国大会レベルのママさんコーラスに時折お邪魔します。
ですが、その三十数人の団体も、ユニゾンが綺麗に決まることは滅多にありません。
もっとも今はCDなんかは当たり前に音を加工しているんだとは思います。その場合は、ミキサーの腕がいい、とも言えます。
でも、どんなにミキサーの腕がよくても、元になる音が駄目駄目では、加工も無理だと思いますよ。
それに、カチューシャは、転調するところで、歌が乱れますから(まあ、ご愛敬。笑)。少数精鋭で歌っていると言うわけでもなさそうです。
で、逆に、七、八人ぐらいの人数だと、ユニゾンを揃えるのは、さほど難易度が高くありません。ミキシングも簡単だろうと思います。Kポップスターたちは、だいたいそんな人数ですね。
AKB48の方が、ずっと高度なことをしているわけです。
結論。KポップとJポップの聞き比べは、Jポップの圧勝でした。
そして、AKB48の株が、スピノザの中でぐぐっと上がりました。大幅アップです。
あ、取りあえずKARAと少女時代は、2ちゃんねるでは、それぞれ尻、足と呼ばれていますが、KARAの尻振りダンスだけは印象に残りました。
でも、それだけ(苦笑)。
足の方は、残念、印象に残りませんでした。
で、今、確認のためもう一度KARAと少女時代と東方神起を聞いてみたんですが、違和感の正体の一端が分かりました。
ディナミーク、いわゆるダイナミックスの変化が、全くないんですね。
最初から最後まで押しつけがましいフォルテです。
東方神起の「どうして君を好きになってしまったんだろう」なんて、バラードなのにずっとやかましい。
静けさが全くないから、引き込まれる瞬間がない。
その点、GLAYの「HOWEVER」なんて、いい曲ですねえ。聴いてて、いい年したおっさんなのに、涙が出てきました。
今書いてて気がついたんですが、韓龍雲とタゴールの詩にも、同じことが言えますね。
韓龍雲の詩は、一見タゴールに似ていますが、終始押しつけがましく、恨みがましくてやかましい感じがします。
だけど、タゴールには、本当に静謐で神聖な瞬間があって、すーっと真空の中に引き込まれるように魂を吸われる感じがあります。
「HOWEVER」なんかにも、そういう静謐な瞬間がありますね。
その辺が、朝鮮文化共通の課題なんでしょうかねえ。
まあ、巷にはKーPOPをもじって、KーPOOPなる、アメリカ発のお下品な言葉も氾濫しているようです。
POOPについては、申し訳ありませんが、ご自分でお調べ下さい。
スピノザのコンサイス英和辞典には、下品な方の意味は載っていませんので、ネットで調べられた方が早いと思います。