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2 聴いてみたKポップ

 聴いたのは、KARAの「GOGOサマー」と「ミスター」、少女時代の「MR・TAXI」と「Gee」、東方神起の「SUPERSTAR」と「どうして君を好きになってしまったんだろう」の六曲です。
 聴いてみての第一印象は、まあ、予想はしていたものの、いや、予想以上に音が単純だなあ、というものです。
 バック・バンドが使っている音の数が異様に少ない。当然、和音が単純になるわけですね。それを、ボーカルの音量でごまかしている。そのボーカルも、機械でボリュームを大きくしているだけ。
 本当の声ではありませんね。
 だから、すぐに飽きてしまいます。特に、ベースがほとんど聞こえないので、音に厚みがない。ペラペラな感じです。
 もちろん正確に言えば、ベースがない訳じゃないんですよ。でも、存在感が全くない。
 いわゆる、バランスが悪いんですね。ソプラノ三十人に、バスが一人しかいない混声合唱みたい。
 コンクールだったら、無慈悲≠ノ減点対象です。
 そのため、繰り返しになりますが、使っている和音、コードの種類が少なくなる。ベースのない和音なんて、あり得ませんからね。ベースは和音の基礎、土台ですから。それが弱いと和音全体が不安定になってしまうんですね。
 でも、まあ、ハングル板によりますと、主な曲の作詞、作曲は日本人だそうですし、バックバンドは誰だか分からないので、彼ら、彼女らKポップスターたちの責任ではない、とも言えそうですが。
 リズムもそうですね。
 パーカッションが裏打ちだけしていて、単調です。歌の切れ目にしか小技を使わないのはいただけません。
 まあ、KARAと少女時代は、ダンスミュージックだから、とも言えますが、東方神起の「どうして君を好きになってしまったんだろう」は、基本バラードですから、この単調さはいただけません。こうなってくると、編曲者が誰か、気になってきます。
 ダンスは、……。
 まあ、ダンスは今回のテーマではありませんが、思っていたよりずっと悪いですね。あの少女グループ・SPEEDに比べても切れがないし、揃ってもいない。
 前述の酒井氏や小野田氏らの発言から、マイケル・ジャクソンの「スリラー」や、「ウェストサイド物語」のジョージ・チャキリスたちの踊りのような完成度を勝手に想像していたスピノザが馬鹿だったのかも知れませんが。(スリラーもチャキリスも、今回見直してみて、やっぱりすげえなあ、と息を呑みました)。
 だってねえ、完成度が高い、完成度が高いって、2ちゃんねるの在日コリアンや、酒井氏、小野田氏らが言うから……。


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